最も新しい会社組織-合同会社(LLC)-
合同会社(LLC=Limited Liability Company)
有限責任社員のみで構成され、
組織の内部自治を認める新たな会社類型として
会社法施行(平成18年5月)により創設されました。
創業、特に共同事業やジョイントベンチャーでの活用が期待されています。
最近、優れた技術力を持つ会社と優れた販売力を持つ会社が組んで事業展開するなど、
それぞれの強みを最大限に活かした事業を展開する事例が多くなってきました。
このような中で、従来の株式会社や有限会社では、
①出資比率によらない自由な利益分配を行うことができない、
②取締役会・監査役などの複雑な機関の設置が要求され意思決定に時間を要する、
など、デメリットがありました。
そこで、自由な利益分配が可能であり、柔軟な機関設計ができる会社組織として
合同会社が創設されました。
また、有限責任制、内部自治原則という共通点をもつLLPが、
平成17年8月1日に導入されています。
LLP(Limited Liability Partnership)は、
有限責任事業組合という事業体ではありますが、
民法組合の特例という位置づけのため法人格をもちません。
ここが、法人格を有する合同会社と大きく異なる点です。